2012年9月2日日曜日

平成24年度第3回 當光寺壮年会 旅の記録


『親鸞さまゆかりのお寺めぐり』に出発

壮年会が再会して1年が経ち、通算8回目となる今回は待望の旅行です。
北関東で20年をお過ごしになった親鸞さま所縁のお寺をお訪ねし、往時に想いを巡らす旅です。
先ず御本堂に集合してお勤め<讃佛偈>です。


準備万端整い予定より10分早く8時20分、
山本会長自らの運転にて総勢10名がワゴン車に乗込み出発です。
お馴染みのハイエースですが、今回はサイズの大きいグランドキャビン仕様で車内はゆったり快適です。
8時30分首都高速に入場し常磐自動車道を北上。
9時10分、谷田部パーキングエリアでの休憩を挟みつつも9時50分には友部ジャンクションから北関東自動車道へ。
10時ちょうど、予定より早く笠間西インターに到着です。



稲田山西念寺

10時10分稲田山西念寺に到着。晴渡る空に、遠く見える山の峰々が美しい。
参道に立並ぶ巨木に目を奪われながらもその先、茅葺きの山門に目を遣ると礼服をお召しのご一行が。邪魔にならぬ様、静かに境内へと進みます。



右に立派な石碑、左に銀杏の古木、正面に堂々たる御本堂。
ご法事には多少の時間があるとの事で先ず御本堂にお参りさせて頂きます。



さて堂内の境内案内図を見ると「親鸞聖人ご頂骨堂」が近くにあるらしく早速、
御本堂右手の山道を昇り参拝へと。
親鸞さまの御遺骨が納められていると思うと感慨も格別です。




昼食

11時ちょうど、西念寺を出発し、少し早いですが昼食にいたしました。
車で10分程探して「そば処やなか」さんを見つけました。
店内中央に全員座れる大きなテーブル席があり、蕎麦以外に定食も充実しています。蕎麦は店内で電動の石臼で挽いて、打ち立て、茹でたてで味も仲々に美味でした。
つい長居して12時25分、漸く出発しました。


板敷山大覚寺

暫く行くと田圃に挟まれた参道の先に青い瓦も鮮やかなお寺が見えてきました。
12時45分板敷山大覚寺に到着。先ず御本堂にお参りさせて頂きます。





続いて御住職様から大覚寺の縁起や山伏弁円の逸話を拝聴。加えて特別に御内陣に上がって貴重な御佛像や御宝物を拝見します。こういう機会でもなければ、普段は無い事に少々興奮気味の一同です。




其の後、美しい庭園をのぞむ静かな御部屋でお茶とお菓子で一服しました。途中、室内に掲げられていた写真には先の震災でお寺の被害の様子が記録されていました。石碑など石造りの部分は損害も酷く、境内の親鸞聖人説法石も囲いが四散した様子です。お寺を失礼する際に復旧された説法石を拝見しほっと安堵し、1時45分に大覚寺を出発しました。

法喜山報佛寺



少し時間が押して来たので一旦高速道に戻って報佛寺を目指します。2時30分定刻着。
大きな『唯圓坊之碑』と、此れ亦大きな枝垂れ桜の向こうに奇麗な御本堂が佇んでいます。
先ず御本堂にお参りさせて頂きます。
続いて御住職様から報佛寺の縁起や、唯圓さまの逸話を拝聴します。中でも”身代わり名号”の逸話に登場する十字の名号(親鸞聖人ご真筆)は独特の趣きで印象的でした。





庫裡にてお茶とお菓子を頂いて昼下がりの悠然とした時間を満喫しました。


 


御住職様から「震災で痛んだ山門の修復がちょうど今日、終わりました」とお聞きして、あの日からの1年半の日々に思いを寄せつつ3時半、報佛寺を出発しました。

外森山唯信寺



さて今回の旅行、最後にお訪ねするのは関東廿四輩廿二番旧跡の唯信寺です。
言わずとも知れた我らが當光寺坊守様の御実家です。

3時55分到着。先ず御本堂に参りお勤め<真宗宗歌~讃佛偈~恩徳讃>です。


引続き御住職様から唯信寺の縁起を拝聴いたしました。
また特別に御内陣に上がらせて頂き御仏像御宝物を間近で数々拝見します。
とりわけ昨年御入佛の親鸞聖人御木像はその精緻な意匠と力強い存在感に圧倒され思わず合掌。有難くて忘れられない思い出と成りました。
更には堂内の掲示物を観覧しながら、知らずにいた事を色々教えて頂きました。





此の地が北陸地方とのご縁が深いというお話しは大変興味深く拝聴しました。
成程、本日最初に訪問した西念寺の石碑(寄進碑)には、富山地方各地の玉日講のお名前が連なっていた事を思い出します。


既に夕暮れも近くなり、広い御本堂を爽やかな風が吹抜けていました。今日一日の旅の疲れを癒してくれる心地よさです。最後にお茶とお菓子を頂きながら歓談させていただきました。



御住職様ご考案の昭和歌謡の換え歌を皆で合唱したりして楽しい時間を過ごしました。
私達をもてなして下さる温かい気持ちが伝わります。







無論それは今日お訪ねしたどの御寺様も一緒です。感謝の気持ちで胸が一杯になりました。
5時40分、唯信寺を出発。車窓から見る遠くの山間いに朱い夕日が丁度、沈んでゆくところでした。

ご参加ご協力頂いた皆様、お疲れ様でした。そして有難うございました。(完)

(事務局 山中、写真 筒木・永田)